臼杵市に
うすき竹宵というお祭りがあります。2007年に公開された映画「22歳の別れ」でも舞台の一つとして利用されました。
意外に思われるかもしれませんが、実はこの竹宵、2006年の開催が第10回ということですから、歴史的にはまだ浅いお祭りなのです。
町興しが産んだ新しい名物のお祭りは、とある伝説がモチーフとされています。
我々が参加した2006年の第10回うすき竹宵を見ながら、このお祭りの原点とも言うべき、『般若姫伝説』をご紹介していきます!
うすき竹宵は臼杵市中心部のかなり広い範囲で開催されます。しかしその中心は辻の商店街から、仁王座歴史の道の通り沿い。
少し早めに開場入りしないと、駐車場に迷ってしまいますのでご注意を。
商店街は早くも竹宵一色でした。
通り沿いに並べられた竹ぼんぼり。もちろん明かりはついていませんから、それが何の形を成しているのか、この時点では分かりません。しかし、臼杵市の古い街並みに、この竹の陳列がやけにフィットし、風情溢れる通りを演出してくれていました。
まずは腹ごしらえ!とばかりに向かった先は、辻のロータリーにあった『うすき屋台村』。
多くの屋台が所狭しと並び、人も多かったのですが、何を食べるべきか悩みました。中心には椅子やテーブルがたくさん置かれていましたので、家族連れをはじめ、ここでご飯を食べている方がたくさんいました。
その屋台村の前では、催し物が期間を通じて開催されています。我々が行った時にはバイオリンの音がロータリーを優しく包んでいました。
そして夕方5時。
いよいよ竹ぼんぼりに明かりが点けられます。明かりを点けているのはもちろん地元の皆さん。
うすき竹宵の特徴の一つとして、光のオブジェを挙げます。
もちろん他の地区の竹明かりのお祭りでもオブジェは存在します。しかしうすき竹宵のオブジェは二つや三つではなく、数え切れないほど、市内中に点在しているのです。
まずはその中の一つ、メイン会場の一つにも挙げられる「サーラ・デ・うすき」。ここにもオブジェはありました。
ここで活躍していたのは、動く光のオブジェ。クルクル回るオブジェは、実は蒸気によって動いています。写真の時間はまだ早い時間でしたが、暗くなるにつれ、さらにその優雅さは増して行きました。
このようなオブジェが至るところにたくさん用意されています。どれも魅力溢れるものばかりで、中には思わず言葉を失ってしまうような見事なものまで。この先の写真でさらにその雰囲気を感じてください。
こちらは市営駐車場。ここには地元小学生らによる手作り竹ぼんぼりが、所狭しと並んでいました。
色鮮やかな竹ぼんぼりに近づくと、学年や氏名が書かれており、中にはまだ平仮名しか書けないような子供の作品まで。それにしては見事に統一されていますので、見とれてしまいます。
またここには竹で作られた家のオブジェなども置かれていました。
さて、写真でお気付きでしょうが、この辺りでようやく日も暮れ、竹明かりが映える時間になってきました。いよいよ次のページでは仁王座を歩きながら、城下町臼杵の風情ある夜景の中の竹ぼんぼりを見てもらいましょう。