
19:00。
暗くなりつつある大分市の中心地をついに山車が出発していきました。
府内戦紙の開催の前は、大分市のちびっ子達が踊りを披露しています。その間、戦紙の参加者達は息を潜めて、大通りの傍に隠れています。
中にはこの時まで、踊りを確認している人も少なくありません。徐々に緊張した顔も所々で見ることが出来ました。

そして…
商工会議所青年部の掛け声と共に…

2006年、大分市の最も熱い夏の夜。
それは決して気温だけではなく、

参加者一人一人、市民一人一人の熱い想いが、
観ている私達にも伝わってきているんだと分かりました。

もちろん、全員が「町興し」「活性化」という大義名分を胸に秘めているとは言いません。
ですが、この熱い想いこそが、大分県の活性化に繋がって行くんだろうと感じました。
とにかく観ている方は、鳥肌全快。
参加者は汗だくでした。

お祭り終了後、満足気に会場を後にする加藤さんと広瀬さんに声を掛けてみました。
彼女たちが疲れた表情を一切見せずに、「また来年も参加したいです!」と語ってくれました。
祭りの後、僅か一時間後には、大分市の中心部はまた日常の夜に戻っていました。どこか寂し気な祭りの後で、家族連れのお子様が「セイヤ!」と大声ではしゃぐ声だけが響いていました。
汗だくになって山車を回す彼の姿が、何年後かの府内戦紙で見られるんだなぁと思いました。