第一話 一年ぶりの興奮


なんでん、かんでん、セイヤ!セイヤ!♪
どげでん、こげでん、セイヤ!セイヤ!♪


あの元気の良い歌を聴いて、心が躍らないなら、まだ大分市民としては半人前です。
―大分市が最も熱く燃え上がる夏の夜―
府内戦紙を語らずして、大分市の夏は語れません!

という訳で、2006年の夏、我々はこの府内戦紙に参加する某チームに密着すべく交渉をし、見事に密着取材を敢行しました。

この裏に自治労会館があります 初取材に赴いたのは、梅雨明けが発表された7/26(水)。 夏真っ盛りの熱い日差しが照りつける夕方、私がお邪魔したのは、「大分県自治労会館」。大分県庁の真裏に当たります。

 という事は…そうです。今回の密着取材の取材先は、大分県庁職員の皆さん。正確には、各地の県の出先の職員の皆さんで1チームを作るらしいので、「大分県職員府内戦紙実行委員会」という名前で戦紙にはエントリーされていました。

阿部さんの説明に耳を傾けるメンバー 仕事が終わられた18時くらいから、職員の方が続々と練習に集まってきました。最終的に30人強くらいのメンバー。 この日が初練習というだけあって、かなりの人数だと感じましたが、それでも本番は100人前後の踊り隊のメンバーが揃うわけですから、それを考えると不安と言えば不安です。 担ぎ隊に至っては、五人前後しか来ていませんでした。本当に大丈夫なのでしょうか?責任者の阿部さんにお話をお聞きしました。

 「半数は経験者ですから大丈夫なんだと思います。最後は気合ですよ。」

あっという間に自分のものに 基本的にこの初練習に集まってきたメンバーは、踊りを初心者や忘れてしまった方、自信のない方中心なんだそうです。最初は阿部さんが前に立ち、音楽なしで少しずつ踊りを見せて行きました。
 さすがは阿部さん。ただ踊りを見せるのではなく、一つ一つの動きにどんな意味があるのかを説明されていましたので、初めての方も動きの意味と一緒に分かりやすく覚えて行った事でしょう。

 一通り、踊りの説明をした後は、全員で一緒に。若い方が多かった事もあるのでしょうが、皆さん覚えが早い!あっという間に音楽なしで動きを覚えて行きました。


最前列のユニフォーム姿の方が責任者の阿部さん 大分県職員府内戦紙実行委員会様の今年のテーマは『忠肝義胆』。  主君や国家に忠誠を尽くし正義を貫こうとする固い決意の意味だそうです。山車のモデルは、関が原の合戦での一番槍、徳川四天王の一人・伊井直政

 「安心・安全な豊の国づくり」のため、誠を尽くし正義を貫く決意をあらわしました。 「安心・活力・発展」を合言葉に、行革一番手に躍り出ます!」
 と力強く語ってくれた阿部さんはなぜかユニフォーム姿(笑)この後、ソフトボールの試合が控えていたそうですw

あっという間に自分のものに さて、なかなかのペースで踊りを覚えていく踊り隊の皆さん。女性が半分以上を占めているのですが、さすがは大分県を代表する(?)県の職員の皆さん、美人が多くて話が聞き辛いw そんな中から若い二人組の女性に声を掛けてみました。
 向かって左は、一昨年から二度目の参加の加藤さん(25歳)。右は先輩の加藤さんに誘われて参加した、戦紙初参加の後輩・広瀬さん(24歳)。

 初めての広瀬さんはもちろん、二年ぶりの加藤さんも最初は戸惑っていましたが、一時間もすればもう余裕で自分のものに。さすが若い人は覚えが早いですよね。

一時間もすればもうほぼ完璧な踊りに… 休憩を挟んで今度は円になって、音楽と共に踊ってみます。
 まだまだ恥かしがっている人も少なくありませんが、踊り自体はほとんどの方が完璧にマスター。
 それにしても…一年ぶりに聞くこの音頭の軽快さ♪大分市民なら必ず鳥肌が立ちますね。

 加藤さん・広瀬さんの二人も、リズムに乗ってすっかりベテラン並みの踊りを披露。後は忘れない事を祈ります。。。

府内紙戦 踊り隊練習初日 府内紙戦 踊り隊練習初日


本番のハッピ姿 そしてこの日の練習終了後、本番のハッピを見せてもらいました。もちろんモデルは加藤さんと広瀬さん。
 黄色と黒が貴重になった非常に力強い感じ。ますます楽しみになってきましたね!

 次は山車の披露が行われる日に取材に来たいと思います。
 頑張れ!県職員の皆さん☆