■Main Menu■


■位置情報■


広域地図表示



耶馬渓は山国川流域の景勝地です 中津市の耶馬溪と言えば、九州を代表する紅葉スポットとしてその名を全国に轟かせています。 しかし行かれた事のある方ならご存知だと思いますが、耶馬渓の素晴らしさは紅葉の時期だけではありません。

 耶馬渓は中津市を横断する山国川の上・中流域の渓谷で、特に景勝地として知られており、大正時代には新日本三景の一つに選ばれています。その後1923年(大正12年)に正式に名勝と指定され、1950年(昭和25年)に一帯が耶馬日田英彦山国定公園に指定されました。

 九州に留まらず、日本でも有数の名勝であるこの耶馬渓の中で、最も観光客で賑わうのが、深耶馬渓と呼ばれる地域にある一目八景という展望台付近です。2006年の秋、この展望台から八つの景観を写真に収めるべく、我々も挑戦してきました!

一目八景展望台近くの道路沿い 一目八景の駐車場は約300台が駐車可能な広大なスペースが用意されています。特に紅葉の時期には、観光バスをはじめ多くの観光客がこの駐車場を目指しますので、300台と言えどもすぐに満車になります。 焦らずに駐車スペースを待つのがベストでしょう。せっかちな方は、一目八景を通り越し、少し登った位置に民間の店舗の駐車場があります。そういう場所に停める場合は、そのお店で食事やお買い物をする事もお忘れなく。マナーの問題ですね。
 先述の通り、紅葉シーズンになると車道まではみ出して歩かなければ、他の観光客と肩が当たりそうになるほどこの道は多くの人で賑わいます。地元の商店も様々な名産品を販売してますので、こちらに注目されるのも面白いと思います。

一目八景展望台 そしていよいよ一目八景展望台へ!
 展望台へは小さな二箇所の階段のどちらかを登って上がります。思っていたよりも大きくなく、10m四方もないくらいのスペース。そこに多くの人が群がるわけですから、当然シーズン中はなかなか思う通りの好位置をGETする事はできません。それでも焦らずに時を待てば、「来て良かった」と間違いなく思えるほどの風景が待っています。
 しかしただぼーっと見ているだけでは、どの方向がが何という景観なのか分かるはずもありません。そこで注目したいのは足元。

 実は展望台の景観の見える方向には、足元にその景観の名前を記したプレートが埋め込まれています。これを見れば、大体どこがどういう名前の景観なのか分かるはずです。
 360度、どこを見ても壮大な自然に圧倒される事間違いなし!問答無用にお薦めしたいスポットの一つですね。



一目八景展望台 足元にはこんなプレート 最高の紅葉が見えるはずです

麗谷渓谷 一目八景の絶景はひとまず置いといて…一目八景からさらに奥へと歩いてみます。そこにはマニアの間でも人気の高い麗谷渓谷という散策コースも用意されています。
 と、我々の眼に留まったのは下の一番左の写真。実はあれ、露天風呂なんです。この辺りは「耶馬渓温泉」とも呼ばれる天然温泉の源泉が出る場所でもあります。その露天風呂がこんな所に用意されていました。少し恥かしいかも知れませんが、こんな絶景の中で風呂に入れるなんて凄いですよね。

 紅葉ばかりが目に付く耶馬渓ですが、決してそれだけではなく、大自然が作り上げたこれ以上ない贅沢なディスプレイを心置きなく見ることが出来るという事が写真から伝わってもらえるでしょうか?

天然露天風呂 遊歩道 遊歩道

絶景の展望台 その昔、耶馬渓火山が活動し安山岩を噴出、集塊岩層を広く広範囲に堆積し、その後さらに南西方から別の深耶馬溶岩が流入し、東方の低所を埋めて大規模な溶岩大地を形成。 さらに阿蘇溶岩がこの上を薄く覆って、初めて耶馬渓の複雑怪奇な奇岩の数々・まるで水墨画の様な名勝が誕生したそうです。

 『耶馬渓山無天下』

耶馬渓の景色を超えるものはこの世にはないという意味の言葉です。実は全国には『耶馬渓』という言葉を形容詞の様に使って評される地域がいくつかあります。
・北海道の日高耶馬渓
・信州の耶馬渓と呼ばれる内山峡
・関西の耶馬渓と呼ばれる香落渓
・福岡の筑紫耶馬渓

などなど…まだまだ点在しています。それだけ、耶馬渓が全国区で日本最高の名勝であることの証であるという意味もありますよね。

では、いよいよ次のページでは、一目八景から見ることが出来る8つの景観を御覧下さい。