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 両子寺オフィシャルサイト

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両子寺 国東半島は太古の時代より、神仏習合の地・六郷満山として、多いに栄えていました。その象徴として今なお存在するものこそ、宇佐神宮であり、富貴寺であり、熊野磨崖仏などといった多くの遺跡・施設です。
 その六郷満山の全てを統べる寺院として、国東半島のちょうど中央に位置するのが、この両子寺です。

 両子寺には計5箇所の専用駐車場があります。平日ならば一番近い駐車場まで登った方が楽です。週末や観光シーズンであれば、空いている場所に停めないと停められなくなるほど賑わいます。

 今回は我々も最も近い駐車場に車を停めました。すぐに左の写真の石造が見えてきます。早くも漂う「仏の里」の雰囲気に心が躍る様です。

平和の鐘 受付で参拝料を支払い、短い階段を登ると、早くもその先に護摩堂と書院・客殿が見えてきます。とりあえず護摩堂の方へと向かってみました。

山岳修行の根本道場であるこの護摩堂。場所的に言っても両子寺の中でも、最も参拝者が多い場所なのでしょう。正面へと歩いて行くと右に大きな鐘があります。『平和の鐘』。世界平和を祈念して、戦後に作られたもので、昭和41年の大晦日にはNHKラジオで除夜の鐘を全国に流し、平成元年には平成最初の除夜の鐘をNHKの「ゆく年くる年」で全国に流しました。

 他にも50m程度しかない護摩堂までの道のりの中に、見所はたくさんあります。

護摩堂 護摩堂前の御宝前 駐車場前からの眺め

般若心経回転塔 実は護摩堂にはこの正面側から入る事はできません。書院・客殿の中を一旦通って、横側から入る事になります。

 正面を通り過ぎようと思った我々の眼に留まったのは、この円筒形の変わった石。『般若心経回転塔』と呼ばれるこの石、その名の通りグルグル回ります。一回回せば心経一巻を読み上げたのと同じ功徳があるそうです。 もちろん心経を知らない我々もこの回転塔を回しました。力を入れすぎると回りすぎますので、回し過ぎに注意w
 ちなみに最初に合掌して願いを込め、それから回すのが手順なんだそうです。





書院・客殿 こちらが入り口正面向こう側にある一際大きな「書院・客殿」。
 中ではお土産品なども買えますので、その楽しみもあります。この書院の入り口から、右側へ歩くと先ほどの護摩堂へと続く広場に出る事ができます。

 両子寺は養老二年(718年)、仁聞菩薩の開基と言われていますが、創立時代について明らかな資料はありません。鎌倉時代には六郷満山の執行を出す寺院として、六郷満山の中心的寺院でした。 しかし南北朝争乱の混乱の中、両子寺も騒動に巻き込まれ、混沌の時代を迎えます。



護摩堂入り口 そんな中、江戸時代に入ると、杵築藩の崇拝を受け、その保護の下、杵築藩の最高祈願所となり、以後六郷満山を支配する事になったのです。

 右の写真が護摩堂への入り口。
中には、観音菩薩、阿弥陀如来、毘沙門天など貴重な文化財がたくさんあります。残念ながら写真撮影は不可。
 明治2年、護摩堂は一旦火災に遭い、焼失します。それから何と20年以上の歳月を費やし、明治25年に再建したのが今の本堂。内部に入ればその力作の証に、身震いすら覚えます。


縁結び 護摩堂入り口から奥へと続く道にもたくさんの石像類が並んでいます。
 右の写真は「縁結びの道祖神」。

 特に両子寺は、「子授かり祈願」「水子供養」としても名を馳せいていて、この近くにそれらの石像などが置かれていますので、注意して見て下さい。

 では次のページでさらに奥へと歩いていきます。

水子供養 十六羅漢と石塔 十六羅漢